第12回 飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラコンサート

■オーケストラプロフィール

飛騨に縁のある超一流演奏家が中心となり誕生したプロフェッショナルオーケストラ、それが“飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ”である。
2005年発足1年旗揚げ公演を行ない大成功を収める。
メンバーは、地元出身の栃本浩規氏・森純一氏、飛騨市河合町で長年コンサートを行なっている金木博幸氏(第12回公演は不参加)、そしてコンサートマスターに荒井英治氏を迎えるなど、国内外で活躍するトッププレーヤーで組織された。
当初より指揮者を置かないスタイルで、演奏家の魂のぶつかり合いとも言える名演を数々残す。
弦楽・木管・金管・打楽器・サクソフォーンの各アンサンブルコンサートの他に、日本舞踊・和太鼓・ミュージカルダンスとのコラボレーションコンサートなど新しい試みにも挑戦し続けている。
また、メンバーによる学校などでのミニコンサート、飛騨で音楽を学ぶ学生への指導など、地域に密着した演奏活動も展開し、「おらがまちのオーケストラ」として益々の活躍が期待される。
また、高山市出身のレコーディングエンジニア長江和哉氏が収録した第9回コンサートのライヴアルバム(配信)が第21回日本プロ音楽録音賞最優秀賞を受賞するなど音楽業界でも注目を集めるオーケストラとなっている。

■曲目
モーツァルト 交響曲第31番 パリ K.297
I. Allegro assai
II. Andantino
III. Andante
モーツァルト 交響曲第35番 ハフナー K.385 第四楽章 Presto (アンコール)

モーツァルト フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K.314
I. Allegro aperto
II. Andante ma non troppo
III. Allegro

アリアーガ 交響曲ニ短調
I. Allegro con brio
II. Andante
III. Scherzo
IV. Finale

糸川 玲子 組曲 飛騨高山

■メンバー

斎藤和志 フルート
福島県郡山市出身。東京藝術大学附属高校を経て同大学器楽科卒業、同大学院修了。2001年第5回神戸国際フルートコンクール第4位、第70回日本音楽コンクール第1位及び加藤賞、E・ナカミチ賞受賞。1999年第4回びわ湖国際フルートコンクール第1位。これまでに、パウル・マイゼン、金昌国、佐久間由美子、中川昌巳、中野富雄、三上明子、山崎成美の各氏に師事。現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、「BASUYA」「The flute quartet」メンバー。現代音楽の演奏にも力を注いでおり、現代音楽演奏グループ「東京シンフォニエッタ」では副代表を務め、国際的に高い評価を得ている。1999年の第68回日本音楽コンクールでは作曲部門本選における演奏に対し審査員特別賞を受賞した。作曲・編曲も行い、ジャズ、即興演奏も含め、従来の枠にとらわれない多彩な活動を展開中。2006年度アリオン音楽財団奨励賞受賞。東京藝術大学、国立音楽大学、洗足音楽大学で後進の指導にもあたっている。

荒井英治 コンサートマスター
1957年生まれ。桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを鈴木共子、江藤俊哉の各氏に師事。1971年、全日本学生音楽コンクール中学校の部東日本第2位。1973年、同コンクール高校の部全国第一位。1979年から新星日本交響楽団、1980年から1988年まで東京交響楽団のコンサートマスターを歴任。1989年より東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを務め、現在に至る。2005年1月16日、飛騨ヴィルトーゾオーケストラの旗揚げ公演「ニューイヤーコンサート」においてメンバーからの絶大なる信頼のもと、コンサートマスターを務め、観客を魅了した。飛騨ヴィルトーゾオーケストラの立ち上げ時よりの中心メンバーである。

栃本浩規 トランペット
岐阜県高山市出身。岐阜県立斐太高等学校を卒業後、名古屋芸術大学にて和久田照彦、津堅直弘両氏に師事。1985年、東京フィルハーモニー入団。1991年、NHK交響楽団に移籍し、2012年までの22年間在籍。1996年、国際ロータリークラブのスカラシップを得て、シュトゥットガルト音楽演劇大学に留学し、H.ロイビン、H.ヴォルフの両氏に師事。2012年4月、東京藝術大学准教授に就任。飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ顧問、名古屋芸術大学・東京音楽大学・聖徳大学・尚美ミュージック・カレッジ専門学校 各非常勤講師、N-crafts・東京ブラスシンフォニー各メンバー。

森純一 ファゴット
岐阜県下呂市(小坂町)出身。15歳よりファゴットを始める。岐阜県立斐太高等学校卒業。武蔵野音楽大学器楽科ファゴット専攻卒業。 これまでに、ファゴットを渡邊聖子、岡崎耕治、山畑馨、ジェラルド・コーリー、ミラン・ トゥルコヴィッチの各氏に師事。 オーケストラ活動の他、室内楽やソロでも、日本各地で活躍中。2001年、合併により東京フィルハーモニー交響楽団奏者となり、今に至る。飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラの立ち上げ時よりの中心メンバーである。

糸川 玲子 作曲家
桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科卒業・同研究科修了。作曲を川井學、室内楽を三善晃、ピアノを秦はるひ、斎木隆各氏に師事。
映像音楽を幅広く手がけている。アウトドアに親しみ奥飛騨に魅了され足繁く高山に通う。「乗鞍高原・五色ヶ原テーマ曲」「北アルプス・双六賛歌」作曲。
2014年 組曲「飛騨高山」発表。2015年 「高山市平和サミット」にて、委嘱作品チェロ独奏のための「灯」発表。2016年 こだま~れ企画にて合唱曲「大きくなったら」発表、市内5年生800人が熱唱。桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室、日本芸術高等学園・同専門学校講師。

■2017年 第12回 飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラメンバー

コンサートマスター
荒井 英治 東京音楽大学 教授

1stヴァイオリン
渡辺 美穂 元大阪フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター
栃本 三津子 東京フィルハーモニー交響楽団 第1ヴァイオリン フォアシュピーラー
小池 彩織 桐朋学園大学音楽学部卒業
大槻 桃斗 東京音楽大学大学院科目等履修生1年

2ndヴァイオリン
戸上 眞里 東京フィルハーモニー交響楽団 第2ヴァイオリン首席
山本 翔平 東京都交響楽団 第2ヴァイオリン副首席
河西 絢子 東京藝術大学卒業 N響アカデミー
新井 理穂 Prayner Konservatorium 在学中

ヴィオラ
須田 祥子 東京フィルハーモニー交響楽団 首席
加藤 大輔 東京フィルハーモニー交響楽団 副首席
森口 恭子 読売日本交響楽団・紀尾井シンフォニエッタ東京

チェロ
服部 誠 東京フィルハーモニー交響楽団 首席
吉岡 知広 仙台フィルハーモニー管弦楽団 副首席

ベース
黒木 岩寿 東京フィルハーモニー交響楽団 首席
熊谷 麻弥 東京フィルハーモニー交響楽団

フルート
斎藤 和志 東京フィルハーモニー交響楽団 首席
柳原 聡美 桐朋学園大学卒業、研究科修了

オーボエ
松岡 裕雅 日本フィルハーモニー交響楽団 副首席
若木 麻有 ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学大学院修了元グラーツ州立歌劇場オーボエ奏者

クラリネット
サトー ミチヨ 東京都交響楽団 首席
重松 希巳江 新日本フィルハーモニー交響楽団 首席

ファゴット
森 純一 東京フィルハーモニー交響楽団
向後 崇雄 東京都交響楽団

ホルン
日橋 辰郎 読売日本交響楽団 首席
田中 みどり 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

トランペット
栃本 浩規 東京藝術大学 准教授
井川 明彦 NHK交響楽団

ティンパニー
安藤 芳広 東京都交響楽団 首席

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録音
長江和哉 名古屋芸術大学
島田裕文 名古屋テレビ映像
村上健太 東海サウンド

■飛騨春慶弦楽器

飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラのコンサートでは、ヴァイオリン2丁、ヴィオラ1丁、チェロ1丁の春慶塗弦楽器がステージに華を添えました。
この楽器は、「飛騨高山文化芸術祭こだま~れ2013」の実行委員会プロジェクト「春慶塗で弦楽器をつくろう!」において製作されました。
江戸時代に高山で生まれた国指定伝統的工芸品の「飛騨春慶」と、バイオリン製作等で世界的に有名なイタリアのクレモナ市で製作された「弦楽器」とのコラボレーションにより生み出されました。
楽器本体の製作は、世界的な弦楽器製作者として有名なリカルド・ベルゴンツィ氏、塗りは、飛騨春慶連合協同組合塗師の熊崎信行氏、セットアップはクロサワバイオリンのパブロ・サッコ氏の手によって行われました。
今回のこのライブ録音でも、西洋と日本の調和のとれた音を聴くことができます。

■会場のご案内

飛騨・世界生活文化センター(飛騨芸術堂)
所在地 : 岐阜県高山市千島町900-1
TEL : 0577-37-6111
HP : http://www.hida-center.jp/

Googleマップ

■チケット情報

第12回 コンサートは終了いたしました。